子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

作品1. 入学式の日の出来事

  • 作品1. 入学式の日の出来事
    三年のはじめの日 墨田区立隅田第二小学校
              三年 鈴木 宏治郎
    三年のはじめの日、学校から帰って、
    「お父さん、ただいま。」
    といいました。そしたら、お父さんが、
    「なんていう先生だった。」
    とききました。ぼくは、お父さんに、
    「三年一組は、ながやす先生だよ。」
    といいました。そしたら、お父さんは、
    「また、ながやす先生。」
    といいました。ぼくは、お父さんに、
    「なんで、ながやす先生じゃいやなの。」
    といいました。お父さんは、
    「まだ、ながやす先生がいやだなんて、いってないじゃないか。」
    といいました。ぼくが、
    「それじゃ、またながやす先生なんていわなくても、いいじゃないか。」
    と、大きい声でいいました。おとうさんが、
    「でも、いやなとこと一つあるな。」
    と、わらいながらいいました。ぼくは、また、大きな声で、
    「お父さんがそういっても、ぼくは、ながやす先生で、よかったなと思っているもん。そ れじゃ、おつさんはながやす先生どこがわるいの。」
    といいました。
    「お父さんは、ながやす先生の女みたいな、あの毛がいやなんだよ。」
    といいました。
    「毛ぐらい、いいじゃないか。」
    とぼくがおこっていいました。おとうさんは、
    「あした学校へ行ったら、かっこわるいから、毛をきったらいいよっていってみなよ。」
    とわらいながらいいました。ぼくは、
    「いやだよ、そんなこと。」
    といいました。おとうさんは、
    「なにもはずかしくないじゃないか。」
    と、またいいました。
    「それじゃあ、おつさんはいえるの。」
    と、ぼくがいいました。
    「ああ、いえるよ。」
    と、おとうさんがいいました。ぼくは、
    「うん。」
    と、大きな声でいって、となりのへやに行きました。
     「作文のほん」③年生 日本作文の会編(百合出版)

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