子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

作品3. 登下校の出来事

作品3. 登下校の出来事
指導題目  学校の行き帰りに、心に強く残ったことを、じっくり思い出して書いてみよう

いもむしみたいな変な虫

        墨田区立立花小  三年 女子
 十月三十日学校の帰り道わたしは、友達の小川くんとしゅうとくんで帰っているとちゅう、公園の前の所でなんか虫がいました。それは、いもむしみたいな緑色の虫がいました。しゅうとくんが
「なんだこれ。」
と言いました。わたしも、
「なんだこれ。」
と言いました。小川くんが
「なんかぼうないかな、ないかなぁ。」
と言いました。石がいっぱいあった所のけっこう大きな石をつかいました。その虫に小川くんが石をなげました。けれど、動きませんでした。また、ぼうをさがしました。そしたら、しの原くんが、
「ねぇ、小川くん!これを使ってみたらぁ」
と言いました。わたしは、
(ぐっすりすやすやこのいも虫みたいなやつ、ねてるんじゃないかなぁ。)
と思いました。小川くんがそのストローをなげました。やっぱり当たりませんでした。小川くんがしの原くんに、
「ねぇ、じゃあしゅうとくんがやってみてよう。」
と言いました。しゅうとくんがそのいもむしみたいな虫をつついてみました。しゅうとくんが
「かた~い。」
と言いました。わらいながらみんなで帰りました。わたしは、
(でもあれって虫なのかなぁ、それとも虫じゃないのかなぁ、ほんとうにあれってなんだろう。)
と思いました。
(なんだか気になって今日は、いも虫のゆめを見そうだなぁ。)
と思いました。でもちょとおもしろかったです。あともう一つ知りたいことは、何で動かないし、あんな所にいるかふしぎでした。
(あれって虫だったらさなぎになって、ちょうちょになるんだなぁ、どんなちょうなんだろう。)
と思いました。
 学校の帰り道に、友だちいっしょに歩いていて、へんな虫に出会ったことを、ていねいに思い出して書いているところが、値打ちものです。虫を遠くからながめているのでなく、近寄って、ぼうでさわっているところが、なかなか良いです。学校の帰り道に、   こんな道草は、大いにけっこうです。

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