子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

作品3.人間への注目・学校で働く人々へ

作品3.人間への注目・学校で働く人々へ

はじける芽(129 )
六月の指導題目   自分の身近なところにいる人へ関心を持ち、心に強く残ったことを、生き生きと詩に表現してみよう。人間への注目

必死に跳んでいるA先生

授業参観の時、体育があった。
短なわをやった。
A先生は、BさんやCさんに負けないように跳んだ。
ちょっと、かっこつけてた。
保護者の人や、地域の人がいっぱい見に来ていたからかな。
それとも、前に担任した、Dちゃんが来ていたからかな。
A先生は、とてもしんけんに跳んでいた。
でも、Bさんに負けた。
とても悔しそうだった。
A先生、また今度がんばってね。
この年になっても、子どもには負けたくないという気持ちが、いまだにある。できるならば、Bさんは、百回こし、私は、六十六回までいった事も書いておくと、もっとよかった。。

熱心なE先生

E先生はとっても熱心だ。
音楽クラブの時は、一人ずつ順番に見る。
三分という短い時間で、ていねいに教える。
みんなはどんどん銀シールをもらう。
たまに休み時間のとき、よばれるときがある。
私は和太鼓の用事があってよばれた。
いきなり理科室のいすにすわらされた。
F先生とG先生とE先生。
いっせいに和太鼓をたたいた。
理科室にひびくたいこの音色。
E先生たちがけん命に見本をひろうしてくれた。
少し感動してしまった。
「そーれ!」
とかけ声がなりひびく。
やっぱりE先生は熱心だ。
音楽は、音を楽しむと書く。E先生は、まさにそこの所を、いつも大事にされて、授業されている。歌の見本には、H教頭やI先生やJ先生が参加して、ハーモニーのすばらしさをひろうしてくれた。

いつもニコニコG先生

G先生とは、
図書委員で一緒だ。
G先生は、
怒るとき以外は、
いつもニコニコしている。
私が、本を読んでいる時、
「何読んでるの?」
と、ニコニコしている。
「前は、一年生がたくさん来ていたけど、今はあまり来ていません。」
と、私が図書委員会の時、発言すると、
「あはははは。人数少なくなっちゃったの?」
と、笑いながら言う。
明るくて良い先生だ。
G先生て、どんな先生だろうかと、転勤前は、想像していた。ここで子どもがとらえているように、いつも前向きで、子どもたちに人気がある。

本好きなK校長先生

校長先生は、本が好き。
そんな校長先生は、朝会の時に、
「この本はおもしろいよ。」
としょうかいしてくれる。
校長先生の、しょうかいしてくれる本は、とてもおもしろい。
ほんのすきな校長先生と、せきにんしゃの校長先生と、なんだか二人いるみたい。
校長先生は、わかわかしくみえる。
「本好きな」と「責任者」の校長先生と、とらえた所がおもしろい。この学校の子ども達は、大人を持ち上げるのがうまい。こんな詩を書かれたら、誰だって、いい気持ちになって、子ども達の前で、張り切らざるをえない。

 毎日声をかけてくれるLさん
「おはようございます。」
と、声をかけると、Lさんが、
「おはようございます。」
と、いつも言い返してくれます。
「今日は晴れてるけど、明日また雨降るんだよ。」
と、いろいろな情報を教えてくれるいい主事さんです。
帰りには、
「剣玉かして、ひこうきできるんだ。」
と、ぼくに言ってくるので貸します。
でも、ぜんぜんできません。
「あれ、きょうは調子が悪いなぁ。」
と毎日ごまかしているおもしろい主事さんです。
いつもよっぱらったような赤い顔です。
Lさん、今度は「飛行機」決めて下さいね。
会話から書き出しているのが良い。この子さんにとっては、Lさんのつぶやきを、結構しっかり受け止めている。剣玉を通じて、ますます親しみをもって接している。Lさんには、剣玉の修行が、当面の課題である。

先生の大きな声

音楽の時間三人の先生がきて三重合唱をした。
でもとくに大きな声を出していたのは、I先生だ。
「星の世界よ。」
と全部終わったら拍手がおくられた。
ぼくも感動した。
すげい。
あとで、
「I先生の声って大きかったよね。」
とみんなでいっていた。
本当に声が大きかった。
今年新任できたI先生は、音楽の歌がプロ級である。そこの所を、E先生が、すぐに見抜いて、このような鑑賞の授業を迎えたのである。

いつもえがおのM先生

M先生は、
いつもえがおで、ニコニコしている。
えがおの時に
調子に乗って
「くりー」
と、よびつけする。
でも、勉強になると、
えがおがなくなり、こわい目つきだ。
勉強が終わると、笑顔になる、
笑顔っていい事だな。
ぼくら教師は、子どもたちから、たくさんのエネルギーをいただく。子供達に人気のあるM先生の人柄が、ここに出ている。やはり、子供達は、厳しいときと笑顔の教師のメリハリに期待している。

黄色いブレスレットをした N先生、ありがとう

終業式の日に、
一生けん命作った、黄色い手作りの
ビーズアクセサリーを、
N先生にわたした。
りにん式の日、N先生が、
その手作りの黄色いアクセサリーを、
つけてきてくれた。
私はうれしくってうれしくって、
N先生が体育館から出る時、
ブアッと水道のじゃぐちから水が、
飛び出すように涙がこぼれた。
じゃぐちはどんどんゆるんでいって
しめられない。
N先生が私の前にきた。
「Oちゃんが泣いたら先生も泣いちゃうでしょ。ほら、あの笑顔でがんばって!ね!」
先生は泣きながらも一生けん命私の心に伝えてくれた。
私はN先生に答えるように、
「はいっ!先生もがんばってください!」
と目をごしごしこすりながら言った。
先生、私一生けん命がんばるよ。
 一年から、三年まで担任してくれたN先生のことを、いまだに心の中に大切にしまっている、Oちゃんはすてきだ。このように書かれたN先生の子どもに対する姿勢がにじみ出ている。

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