子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

文筆活動法を考える

文筆活動法を考える

「東京の子」40集を読みながら

 理科の実験レポートのような作品が応募されてきた。年刊文詩集にも、そのような作品が何度か載ったことがあった。その時、なくなった関口敏雄さんは、これを手厳しく批判していた。国分さんもそのような作品を「文筆活動法」といって、他教科の中でやることはよいが、作文の会の作品としては分けることが望ましいといっていた。そのことが、本のどこかに載っていると思い、今回いろいろ調べてみたら、講座・生活綴方4「生活綴方と教育実践」に載っていたので、ここに載せておきたい。

文筆活動法について

 すべての教科を料理するといった印象を持たずにすむ。文筆活動法といえば、授業の過程でできるだけ「書くこと」をさせるというふうに受け取ってもらうことができる。これは、「学習ノート」の新しい、もっと進んだ活用法であるとすら考えてもらうことができる。こういう意味で、誤解を最小限にくいとめるため、「文筆活動法」と読んだ方がよいのではないかと考えた。今ではそう考えて方がよいとはっきり言う気持ちになっている。(途中略)
(イ) 「生活綴方のしごと」と「生活綴方的教育方法」は、その間に縁故はあるが、まるっきり違うのである。前者はおもに国語科の中でやる仕事だし、後者は一般的な教授=学習指導の方法論・方法的意識である。
(ロ)したがって「生活綴方の作品や表現」を他教科や教科外活動に活用する程度のことは「生活綴方的教育方法」とは呼ばない。 (ハ)「文筆活動法」(旧名、作文法)は、もっと別なものである。それは「生活綴方的教育方法」と同一人物でないばかりか、「生活綴方のしごと」ともちがう。それは「国語科作文指導」を他教科に持ち込むだけのものである。その教科の本領を発揮し効果を上げるために、他のさまざまな方法と合わせて文筆活動をさせていく方法である。
Ⅰ学校教育と生活綴方の4「作文法」について 
P24~ 国分一太郎 講座・生活綴方4より

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