子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

10月13日(土)鈴木さんからのプレゼント

10月13日(土)鈴木さんからのプレゼント

 鈴木さんから、久しぶりに便りが届いた。2冊の旅行記が送られてきた。1冊目は、「エチオピア・南部」~スルマに住む人たちを訪ねて~ 9/2~14日 13日間の旅。もう1冊は、「ストック・カンリ(6153m)は厳しかった」8/8~19日 12日間の旅。改めて驚くことは、この2つの海外旅行の間が、10日間くらいしかないことに驚く。2冊は、一挙に読み終えた。2冊とも、最初に地図が出ているので、どんなところに出かけたのか一目でわかる。

「エチオピア・南部」の旅。

 エチオピアというと、まず「ハイレセラシオ皇帝」と言う方がいたことを思い出す。あと、はだしで、オリンピック2連覇を成し遂げた「アベベ・ビギラ」選手を思い出す。
 そんな未知の国に、何がきっかけで出かけたのだろうかを読むと、そこで驚いてしまう。渋谷の大型書店「MARUZEN」に出かけたとき、そこに貼られたポスターとその写真集に目を奪われたと書いてある。そのことをきっかけにして、すぐに申し込んでいるのである。このあたりが、並の人間と違う、鈴木さんの感性の鋭さなのだろう。30年近く前は、民族対立で、世界1貧しい国と新聞のみだしに出ていた。100万人の人々が亡くなったと書いてある。今では、中国の援助で、アフリカの中で、最も早く経済成長しているとのことだ。
 参加者は、8人で男は鈴木さん一人とのことだ。最高齢が、84才の女性。みんなと一緒のテント泊だ。写真のスナップが、文章の中に入っているので、読みやすい。車で移動中、突然シマウマ模様ボディペインティングの少年達3人が現れる。写真を撮ると、1人5ブル(約25円)をとられる。3人ならんで写すと、15ブルとのことだ。
 突然の行事「牛の背渡り」といって、一人前の成人と見なされるとのことだ。その牛の上を、3回往復すると、1人前と認められるとのことだ。

牛の血抜き

 スルマの人々は、牛と共に暮らしている。牛の頸動脈を矢で打ち、そこから出てくる鮮血を器に入れ、固まらないうちに少年が一気に飲み干す。血を抜いた傷口は、泥でふさがれるとのことだ。

男の闘いードンガ

 昔ながらの男の闘いで、2メートル近い棒で激しく闘うのだ。真剣勝負で、勝者を決める。昔は、コレで死者も出たという。そこで勝った者が、良い嫁さんをもらえるのだ。そこで、第一夫人から、2,3と得ることが出来る。

ボディペインティング

 今回の旅の目的であったボディペインティングをする少数民族との出会いであった。彼等は、木の上や予想もしないところから出てきて、写真を撮ってくれと要求してくる。そこで、5ブルの金を要求してくる。この風習は、外国人が、彼等と接触するようになってから始まったに違いない。
 結びとして、鈴木さんは、「ありがとう!!スルマの人たち、エチオピア!!きっとまた郁代、スルマに。」と結んでいる。ここに書かれたこと以外に、貴重な体験をしたのだろう。
 もう1つの旅は、山登りである。

「ストック・カンリは厳しかった」

 アフリカのキリマンジャロを登ったあとに、5000から6000メートル級の山に毎年挑戦している。この山登りについては、一度高い山に登った者としては、その感動はわかる。私の場合は、北アルプスを縦走し、3泊くらい歩いた思い出がある。あの時の感動は、今でも忘れられない。3000メートル級の山だが、鈴木さんの場合は、その倍の6000メートルである。スケールもまったく違う。酸素吸入も必要な山である。そんな山に、挑戦する元気を、尊敬してしまう。2度目のラダックで、3年前に出会った笑顔の素敵な娘さんと母親の写真を撮ったときに、その写真をほしいと言われたことを覚えていて、その親子に写真を持って会いに行ったが、結局会えなかった。残念なことをしたなあと思った。  4900メートル級の所で、ベースキャンプを張る。そこにたどり着くかどうかが勝負であったようだ。11名中3人は、断念する。8名の出発の中にいたが、最後は呼吸がなかなか元に戻らず、1歩歩くごとに、心臓がバクバクし、もうこれ以上は無理と断念したようだ。こういう勇気も大事である。そこで無理をして、命を落とすことだってあるからだ。
 たくさんの写真を見ながら、鈴木さんすごい旅でした「ご苦労様。」と祝福したい。
 わざわざ、プリントまでし、DVD2枚やいて、送ってきてくれた。近いうちに飲みましょう。

再びメール

 鈴木さんへ、お礼のメールと「えのさん日記」に載せたことをメールすると、さっそくメールでお返事いただきました。その内容も、詳しく様子がわかるので、付け加えさせてもらうと返信しました。

鈴木さんの再メール

 榎本さん、メール、及び、「えのさん日記」でのご紹介、ありがとうございました。
 簡潔にまとめられていて、よく分かるようになっていましたね。
 エチオピアの旅は、人間の原初的な生活が残っていて、とても迫力がありインパクトの強い旅でした。特に、「ドンガ」は裸同士の生身の人間の闘いで、勇者を決めるために常にこういう闘いをやってきたのではないだろうかと思わせました。
 あの「ドンガ」は日程が決まっているわけではなく、その年の雨期明けの天気のよさそうな日に、各村の長老たちが日にちを決めるようで、ツアー客が訪ねた日に当たるとは限りません。今年はちょうど村を訪ねた日のすぐ直後で、しかも2日間続けて行われ、私たちは2日間とも見ることができ本当にラッキーだったのです。
しかも、去年は小規模だったのに、今年は大規模だったとのことです。
 けれど、境界線がないので、見る人はどんどん前へ行き、前に行かないとよく見られないし、動画も撮れませんでした。前に行くのはけっこう危険で、いつあの棒が振り下ろされるか分からないのです。私も見ていて1度だけ後ろから叩かれました。(軽くですけど)
 画面には映っていませんが私たちの周りには銃を構えたガードマンと、現地ガイドさんが守っていてくれました。
 昔は死者も出たので、政府が一時禁止したらしいです。でも、部族からの要求と、ある程度のルールを決めて再開されたようです。とにかく男たちは真剣で迫力がありました。あの勇者が女性から求婚の求めが来るからのようです。
 見ている私たちも緊張の連続でした。

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