子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

10月16日(火)今日のコラム

10月16日(火)今日のコラム

 この日記を充実させるために、新聞のコラムで、心に残った記事を載せることにした。

筆洗、東京新聞 筆洗より

 落語の「真田小僧」に出てくる金ちゃんはずる賢い。こづかいをくれぬおとっつぁんにおっかさんの「秘密」を教えてやると持ちかけ、まず一銭、巻き上げる▼「おとっつぁんのいないときに白い服を着て色眼鏡をかけたキザな男が来た」「おっかさんが手を取って家に上げた」。おとっつぁんの気になるところで話を切ってはそのたびに「ここから先が聞きたきゃ、もう少し出しなよ」「ここから先を話すのは子どもとしてはとってもつらいんだ。もうちょっと…」。おとっつぁんは言われるがままにおあしを出してしまうが、結局、おっかさんのところに按摩(あんま)さんが来たというだけの話だった▼「真田小僧」にしてやられている気がしてならぬ。安倍首相は十五日、消費税率を来年十月一日に現行の8%から10%へ引き上げる方針を正式に表明した。導入以来5%、8%と三度目の引き上げとなる▼「財政の危機だから」「社会保障制度を守るためだから」と言葉巧みに説得され、その度引き上げをがまんしてきたが、ついには10%である▼しかもこれで将来の社会保障制度は安泰かといえば、そんな話では毛頭なく、最近の政府税調では先細りしていく年金を背景に国民の「自助努力」を促す方針という▼消費税率を引き上げる上に、老後のことは自分でも何とかしなさいよでは無策と無責任さに真田小僧も顔を赤らめるだろう。

国民よ騙されるな

 5%から、8%に消費税を上げるときに、安倍総理はなんと言って通したか。「社会保障を充実させるために、将来の不安を1つでも解消するために」と訴えた。しかし、いざふたを開けてみると、とんでもない嘘だった。高齢者の年金は減らされ、75才からの医療費負担は、1割から2割に戻された。防衛費が、すごい勢いで増えている。
 新聞代が据え置かれた。駅のキオスクで買うと、10%になり、家で配達される新聞は、8%のままだそうだ。だから新聞社は、この問題に対して、強く抗議していない。
 朝日新聞(天声人語)、毎日新聞(余録)、読売新聞(編集手帳)どこのコラムも、当たり障りのないことを取り上げていた。東京新聞は、消費税を来年の10月1日から実施と、安倍総理が発言した次の日にタイムリーに取り上げている。こういう所に新聞社の姿勢が出てくる。

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