子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

2019年度 豊島作文の会・方針案・年間計画

2019年度 豊島作文の会・方針案・年間計画

はじめに

 今年は、統一選挙の年である。わたしの住む川口でも、県会議員と市会議員の選挙が行われた。どちらも、投票率が過半数を完全に割ってしまった。県会議員33%、市会議員37%である。残りの人たちは、選挙の投票に行かない。政治的無関心である。年配者より、若者がその傾向が強い。わたしの周りにいる、若者に聞くと、「誰に入れたって、同じ。」「自分には、あまり関係ないから。」という返事。それでいて、自分の給料は、いっこうに上がっていないと嘆く。税金の負担が増えて、いわゆる手取りが減ってきている(可処分所得)。

人手不足の問題点

 非正規労働者は、2000万人を超す勢いだ。そのうち、60才過ぎてから、非正規職員としてはたらいている人が増えている。つまり、10数年前までは、60才で年金が出たので、定年で仕事をせず老後を送っていた。しかし、60才でやめたら、5年間年金が出ない。そこで、働きに出る人が増えている。今や、70歳定年制まで、本気で考えている。児童数が減ってきているのに、保育園には入れないと言うことはどういううことなのか。最初よくわからなかった。それは、母親も働きに出ないと、生活できないほど、1馬力では食べていけないと言う。子どもが0才から保育園に預ける家庭が増えているのだ。その肝腎の保育園の保育士の給料が低賃金(平均10万円の差)で、人手不足に陥っている。老人ホームの介護職員も同じである。正社員と非正規労働者の賃金格差、待遇面格差は、広がる一方である。それでいて、正社員の賃金も上がらない。そのため、節約して、ものをあまり買わない。景気が良くならないのは当たり前。安倍内閣が言う働き方改革の実態だ。アベノミックスは、もうとっくに破綻しているのに、今年は、消費税を10%にすると宣言している。株が上がっていると言われているが、公的年金(つまり我々の年金)をそこに投入して、株価を操作しているのである。破綻したら、どうするのだろう。おそらく誰も責任をとらないだろう。 

この1年の安倍政権の不祥事

 昨年の森友加計問題で、「膿を出し切る。」と言っておきながら、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が愛媛県職員らに「首相案件」と述べたと記された同県作成の文書をめぐり、たびたび質疑が止まった。安倍晋三首相は「県の文書にコメントする立場にない」としつつ、柳瀬氏が「あり得ない」と文書の内容を否定するコメントを出したことを踏まえて「部下である当時の柳瀬秘書官を信頼している」と答弁。
 事実上、愛媛県がウソをついていると言っている。だが多くの国民は総理がウソをついていると思っている。
 安倍総理、信頼している部下の柳瀬氏と愛媛県の担当職員の両者を証人喚問した結果、柳瀬氏がウソをついている事が明らかになったならば、「総理も国会議員も辞めると。」言ったので、それ以上参考人承認も行わない。
 森友問題でも、安倍昭恵夫人が、名誉校長になり、門の前で、昭恵夫人と籠池夫妻の写真を見せてから、近畿財務局に神風が起きたと籠池さんは述べている。名誉校長になる前に、昭恵夫人は、籠池さんに「主人からです。」と100万円手渡している。そのあと、すぐに名誉校長を受けたと言うことだ。このことについて、国会で追及されると、「妻に聞いたら、渡しておりません。」と、それで済ませている。片方の籠池さんを国会で証人喚問し、昭恵夫人は呼ばない。膿の張本人は、安倍首相自らなのである。国会を見ている国民は、みんなどちらが嘘を言っているか、わかっている。

決裁文書の書き換え問題

 近畿財務局の職員が、この問題で自殺した。最初、遺書は公開されなかった。しかし、上からの指示で「書き換えをさせられた」との内容のメモを残していたことが、関係者への取材で分かった。書き換えを指示したのは、いったい誰なのか。佐川宣寿・財務省前理財局長が、忖度したと表向きなっている。当初は、一官僚が、そんなことを自分の判断でするわけがない。政治家が絡んでいるのではないかと、色々言われていた。しかし、麻生財務大臣の見解は、「さがわが。」と急に呼びつけして、個人の責任に押しつけている。おそらく、佐川を呼んで、退職金は補償するとか、色々言われて納得させられたのだと、見ている人が多い。そのあとの証人喚問でも、肝腎なところは、「告発を受けている身」「捜査を受けている身」として「刑事訴追を受ける恐れがある」として証言を拒否。この後も同様の理由で、証言を拒む場面が目立った。結局何もわからないまま終わった。この筋書きも、事前に想定した上で、喚問に応じたのではないだろうか。
 あとは司法の判断と国民が期待を寄せたが、大阪地検は佐川さんを不起訴にした。市民団体などが不服として検察審に申し立てていたことが受理され、再審査をしている。今や、司法が、内閣に都合のいい判定をしている。沖縄の辺野古の埋め立てに関する最高裁の判定も、首をかしげる判定ばかりである。裁判官が、国民の側につくような判定をすると、将来は保障されない。家永三郎の教科書裁判で、有名な杉本判決を出した東京地裁の杉本さんが、裁判官としては出世せず、民間の方で活躍した。立法・司法・行政が三権分立になっていないのである。 

不祥事は、まだまだあるが、支持率はそれほど下がらない

 元号が平成から令和になるまでに、大騒ぎ。かってマスコミは、元号反対と言う意見を取り上げていた。ところが、今回は、そのような意見はほとんど見られない。新しい元号が発表されるや、号外が出され、大騒ぎしている場面が、放映されていた。どこのテレビ局も新しい元号で、特集の番組を放送していた。政治の世界で起きている出来事を、批判的に取り扱うのが、マスコミの責任である。

安倍総理の出過ぎ

 驚いたことに、そのあと、安倍総理大臣が「首相会見」を行っている。30年前の「平成」改元の時には、なかったことであると、東京新聞では取り上げている。
 冒頭発言にあてられた4分20秒が過ぎ、質問の時間になると、スイッチが入った。
「平成ほど改革が叫ばれた時代はなかった。政治改革、規制改革。抵抗勢力という言葉もあった。平成の時代、改革はしばしば大きな議論を巻き起こした。」まるで所信表明だ。さらに「働き方改革」に触れ、「1億総活躍社会を作り上げることができれば日本の未来は明るい」と自らの政策を引きつけて「新たな時代」を語った。わたしは、直接そのやりとりは聞いていないが、そこで質問をしている記者に呆れる。うそつき総理大臣の談話など、聞きたくない。だいたい、統一選挙の真っ只中である。公職選挙違反に該当するのではないかと、考えてしまいたくなる行為である。
 その日の夜のテレビのチャンネルをひねると、5チャンネルで、安倍がべらべらしゃべっていた。すぐに呆れて、チャンネルを変えた。夜の9時のNHKニュースでも、長々と話し込んでいたらしい。「らしい」と言うのも最後まで見ていないからわからない。「平成」改革時は、官房長官だった小渕恵三氏が当時の竹下首相の五百字ほどの談話を読み上げただけだった。この記事は、東京新聞のこちら特報部に、つぎの日に批判的に取り上げていた。他の新聞にも目を通したが、東京新聞のように批判的に書いているところはなかった。こういうところに大新聞の堕落が読み取れる。
 このことがプラスになったのか、安倍内閣の支持率が、また上昇したとのことである。

今年の目玉は、日本作文の全国大会が東京

 7月27日(土)~29日(月)桐朋小学校で3日間行われる。豊島作文の会も、報告者・司会・会場係と何人かのメンバーが関わっている。巡回講演も、これから行われる。
 5月12日(日)午前9時半より午後3時(童心社開館)JR巣鴨駅より徒歩10分都営三田線仙石下車徒歩5分で行われる。参加費500円。昼食のおにぎりとサンドイッチがただで配られるそうだ。みなさん大勢で、参加して盛り上げよう。なお、全国大会の参加券などの前売りは、榎本が扱っているので、早めに購入して欲しい。

今年度も例会の場所が確保された。この1年間の間に豊島区内の現職の人を、何とか確保し、来年度へのことも考えながら人数を増やしたい。

1.目標
*子供たちが、自然や人間や社会に自ら積極的に関わり、現実をしっかりとらえることができるようにする。
*こどもたちが自分の表現したいことを、正しく豊かな日本語を使って、書き表すことが出来るようにする。
2.具体目標
(1)現場を離れた人が多いので、1名でも現職者を拡大する。
(2)以下は、現職者への応援メッセージだ。
(2)誰もが、何でも言い合えるクラスの一員として、自覚できるクラスを目指す。(学級集団作り)
(3)こどもたちが、生活の中から、値打ちある題材を選び出す力をつける。(題材論)
(4)日記指導を大切にしながら、生活のしぶり、書きぶりの良さを赤ペンで認めながら、書く意欲を伸ばしていく。(自主的作文指導)
(5)指導題目を学期に1回程度は立てて、「指導過程」を大切にしながら、「ひとまとまりの文章」を綴らせる。(意図的・計画的作文指導)
(6)「ある日型」の1回限りの出来事を、ていねいに書かせる。
 同時に、高学年は、「いつも型」のたび重なる出来事を説明するような文章に挑戦させる。
(7)詩を書かせることを大切にしながら、その実践を提案する。
(8)作品研究をし、値打ちある作品を読みあう。「日本児童・生徒子ども年刊文詩集」や「東京の子」から。
(9)作文教育の指導理論を学習していく。「作文と教育」など。
(10)全国大会や東京大会や国分一太郎研究会(山形と東京)に積極的に参加していく。本年度は、日本作文の会の全国大会が東京で行われる。 新しい会員を増やすチャンスでもあるので、力を入れる。
(11 )若い人が、職場に増えてきているので、作文教育の大切さを訴えていく。この会にも、積極的に誘うようにする。
 2019年度 豊島作文の会 活動計画 定例の会を基本的には、第 ( )日曜日にするか、検討
 現役の人が参加しやすいのは、金曜日ということも年に何回か設定してもいいのかとも考えている。
2019年度 豊島作文の会 年間指導計画(案) 名前敬称略
例会回数     月日(曜日)と内容
提案者 司会
535回 4/28(日)
18年度反省・まとめ 工藤 哲
会計報告 名簿作成 榎本典子
19年度方針と計画 鈴木由紀
駒込地域文化創造館(以下駒込と略す)榎本 豊
536回 5/12(日)巡回講演・童心社紙芝居ホール
5/18(土)理論研究会
537回 6/8〈土〉 理論研究会
日曜日は、6/23(新居) 豊島作文の会
7/20(土)~21(日)
第15回国分一太郎「教育」と「文学」研究会(山形東根市)
第68回作文教育全国大会 (東京)7/27(土)~7/29(月〉
8/24(土)第39回東京作文研究会 会場未定
538回9/15〈日〉 駒込〈巣鴨〉提案者
「東京の子」(散文)を読む。
9/7(土)14,21,28どれか東京作文協議会
538回 10/13(日) 駒込〈巣鴨〉 東京の子を読む「散文」
「東京の子」(詩)を読む。
539回 10/6〈日〉東京作文協議会
第13回国分一太郎「教育」と「文学」実践報告会
11月17(日) 場所駒込〈巣鴨〉
第540回 12/7、14,21,28のどれか 東京作文協議会
12/1(日) 場所 駒込〈巣鴨〉
「東京の子」を読む「詩」
第541回 1/4,11、18,25のどれか 東京作文協議会
1/19, 豊島作文の会 提案者
第542回 2/1(土)9,16,23,30の
どれか 東京作文協議会
2/2、9、16,23(日)場所駒込〈巣鴨〉提案者
第543回 3/7、14,21,28 東京作文協議会
3/1(日) 場所 駒込〈巣鴨〉(文責・榎本 豊)   
今年度の役割など
1.組織 代表 工藤 哲   会報 工藤 哲
(昨年度) 会計   榎本典子   名簿作成  鈴木由紀
東作協  桐山久吉 榎本豊 庶務 片桐弘子
2.会費  年間 3000円とする。1回出席については、300円とする。
3.夏の一日学習会は、全国大会に向けて、そちらに力を入れる。
4.全国大会参加者には、弁当代3000円支払う。
5,今年度の会員
桐山久吉  片桐弘子  田中定幸  工藤 哲  伊藤早苗
寺木紹子  鈴木由紀  神山典士 日色 章  曽我侑加
榎本典子  榎本 豊

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