子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

8月30日(木)子どもは忙しく暮らしている

8月30日(木)子どもは忙しく暮らしている

子どもの自殺が増えてる

 8月26日(日)の東京新聞朝刊は、子どもの自殺のことを取り上げていた。昔は、夏休み明けの自殺が良くあったが、最近は、8月の下旬頃から、自殺者が増えていると言うことは、どういうことなのだろう。夏休みの終わりの1週間、宿題も終わってない、またいやな学校が始まる、いやな友だちとまた顔を合わせなくてはならないなど、様々な理由がある。夏休みの解放から、「管理と締め付けの学校へ行きたくない!」と感じている子どもたちが、相当数いるに違いない。「子どもたちの行き場がない。」私が、現場を離れてから、10年近く経つ。現職の最後の10年間にも感じたが、子どもたちは、学校の勉強以外に、塾や習いごとに縛られている子どもたちが、相当数いた。1週間が、息つく間がないほど、ぎっしりとつまっているのである。そんな子どもたちにとっては、ゆったりと日々暮らす心のゆとりもない。いつもイライラ過ごしている子が多かった。

地域の子どもたちにも言える

 私が、20年近く、地域の町会のソフトバレーに関わってきた。昔もそれなりに習いごとをしている子どもたちは、多かった。しかし、高学年になるにつれて、次第に忙しくなるにつれて、自分の今の生活に大変なものは、やめて、必要な物だけにしぼっている子が結構いた。現実にソフトバレーの練習と重なるようなものは、やめたりしていた。しかし、最近の子どもは、それをしない。だから、日曜日の練習には休まず来るが、試合が近くなると土曜日の練習も加わると、それには来ない。どんなに試合が近くなっても、平気で練習には来ない。今は、人数がギリギリなので、1人でも休まれると、大変厳しい。ある子どもは、6年生になる前に、塾が忙しくなるので、やめたいと言われた。大変運動神経がよい子で、この1年間は、ものすごく伸びた子どもであった。残念だけど、やめてもらった。でも、臨時に出てもらうこともあるので、よろしくと頼んだ。

勉強以外にも値打ちあること

 スポーツに時間を割くことは、それなりに意味がある。
 親は、子どもの教育費のために、金を費やすことは、それほど苦にならない。その分、働けば良いと考えている。親も忙しく働いている。学校から帰ってきた子どもは、習いごとや塾にそのまま通う。仕事から帰ってきて、子どもの顔を見れば、「宿題したか?勉強したか?」と点検する。子どもにとって値打ちのあることは、勉強以外にもっとあるかも知れない。学校生活などで、友だちとの交流で、心温まる出来事があったかも知れない。子どもにとっては、そちらの方がもっと値打ちある出来事だったかも知れない。

格差社会に育つ子どもたち

  一方格差社会に暮らす子どもたちの中には、習いごと、塾にも行けない子どもたちも存在する。その日の夕飯にも、満足におなかを満たせない子どもたちも存在する。こんな世の中にしてしまったのは誰なのだろうか。今週から、来週にかけて、自分の命をそまつにすることがないように願うばかりである。

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