子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

10月9日(木)気になる新聞の投書

10月9日(木)気になる新聞の投書

 乙部さんから、朝日の声の欄に、興味のある記事があるので、見て下さいという連絡があり、さっそくその記事を読んでみた。
 こういう方が、埼玉県におられることがうれしい。生活綴り方の流れをくんで、随筆誌を創刊20周年を迎えたということが、気になる。おそらく教師をされた方であろう。この随筆誌を読んでみたい。まず、この方と連絡を取りたい。その記事を読むと、明らかに、生活綴り方に関心があり、それを実践した方だということが分かる。無着成恭さんの「山びこ学校」を読んだというところから推察が付く。朝日新聞に連絡を取っても、プライバシーのことで、住所までは教えてくれない可能性がある。何とか繋がりをつけたのだが。その記事を、載せておく。

生活つづる随筆誌が創刊20周年 無職 (埼玉県 65)

 日々の生活の中で出合う感動や疑問をつづった文章を編集して、隔月で発行する手作りの随筆誌「はづき」が創刊20周年を迎えた。記念選集を発行し、この夏、祝う会を開いた。
 この歩みは、戦後に始まった山本茂実さんの「葦(あし)」など「生活記録運動」や、無着成恭さんの「山びこ学校」など「生活綴(つづ)り方運動」の流れをくむ。書くことで自分と同時代を見つめ、仲間同士で高め合おうと地域の人たちに呼びかけてきた。
 30代から80代まで20人余りの会員は、昔と今と未来の生活について書く一方、2011年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故について考えた。自然の脅威、消えない放射能、国民の真の連帯、そして何より「生きる」意味を。
 書くことは「自己を客観的に見ることができるようになる」「物事を批判的に見ることができるようになる」という二つの大きな効用がある。
 戦争を体験した人は、現在を「戦前と似ている」と言う。政治が憲法をないがしろにしようとしている動きが、ただならぬものだからだ。こうした中、ペンの力を信じ、生活をつづる意義は大きい。地域の一隅に灯(あか)りをともす。それは小さいが民主主義を守る確かな実践だから。 2014年10月1日(水)朝日新聞「声」投書欄

追伸

 突然のお手紙お許し下さい。過日、朝日新聞の声の欄を読み、その内容に深い関心を持った者でございます。私と同世代の方で、このような生活綴り方に、情熱を持って歩まれたことに、敬意を表します。私は、東京の小学校の教師を42年間務めて、6年前に完全退職したものでございます。現役の時には、作文教育を大事にして、歩んできたものでございます。最近の教科書からは、「作文」という言葉が教科書からなくなりました。大変残念なことです。現役を去った今でも、生活綴り方の伝統を継承しながら、年2回山形県(国分一太郎のふるさと)と池袋で研究会を持っているものでございます。記事の中に出ていた無着成恭さんは、私どもの会員です。現在は、大分県に住んでおられます。今年、89才になります。昨年は、無着さんの教え子の佐藤藤三郎さんに、山形で講演していただきました。その時は、無着さんから、出席できないがといって、カンパを1万円出して下さいました。その葉書の中に、国分一太郎さんは、私の恩師です。どうぞ会をさらに発展させて下さいと、うれしいメッセージが書かれていました。今年も山形で7月に研究会を持ちました。今度は、11月15日(土)に、池袋で会を持つことにしております。何か繋がりを持ちたいと考えて、お手紙にしました。朝日新聞に問い合わせましたら、個人情報の関係で住所は教えられないとのことで、このような形にさせていただきました。また、随筆誌「はづき」が創刊20周年を迎えたということも、すごいことだなと思いながら読みました。会員が20人ほどいらっしゃるということも、ビックリです。どうぞ、末永くお続け下さい。なお、私は、「えのさんの綴方日記」と言うホームページを開いております。よろしかったら、そちらの方も、検索していただくと、ありがたいです。
 山形での研究会の様子がプリントできました。今度の池袋の会と一緒に、同封します。関心がおありでしたら、ご連絡下さい。あなた様の記事を最初にご覧になり、私に連絡してくれたのは、「綴方理論研究会」代表の乙部武志(日本作文の会元常任委員) さんからでした。

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