子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

2月23日(日)作文名人への道 低学年作品

2月23日(日)作文名人への道 低学年作品

 「作文名人への道」の本は、高学年、中学年と2冊出版した。いよいよ、完結編と言うことで、低学年の本を作る準備に入った。今回は、田中さん、今井さんと私の3人だけで作ることにした。今までは、全国の実践家に頼んで、章ごとに依頼していたが、それだと、大変時間がかかるというので、3人だけで作品を集めて、仕事が始まった。1,2年生なので、楽しい作品をたくさん載せようと、確認している。とりあえず、自分が実践した作品の中から選ぶように心がけている。私の分担は、「よく思いだして、じゅんじょどおり、ていねいに書こう」と言う大事な単元を分担することに決まった。今週の木曜日に、提案をして、作品の載せ方と分析のしかたについて討議した。もっとわかりやすく、順序通り書いていることを書いた方が良いと指摘されて、本日全面的に直してみた。あと、作品が少ないので、もう少し選んだ方が良いと言われて、ずっと昔指導した低学年の作品を選んでいた。その中の1つを、ここに載せておく。
ドーナッツをたべているときに、ぎんばがとれちゃった
墨田区立柳島小学校 二年 わたなべ しゅんすけ
  10月5日の日に、がくどうからかえってきてから、ぼくは、いえにいっしょに住んでいるおばあちゃんからドーナッツをもらいました。そのドーナッツをたべているときに、口の中でコロコロころがっているものがありました。
(なんだろう?)
と思って、ようく見ました。わかりました。ぎんばでした。そのことをお母さんに、
「お母さん、ぎんばとれちゃった。」
と言いました。お母さんは、
「え?」
と言っていました。
「今すぐはいしゃさんに行こう。」
と急ぎながら言いました。
 いそいでほけんしょととれたぎんばをもって、大平三丁目のあべはいしゃさんにあるいて、お母さんと行きました。あべはいしゃさんにつきました。ももいろのふくをきたかんごふさんに、お母さんが、「よやくしてないんですけど、つめたものがとれちゃったのでいいですか。」
と言って、ほけんしょととれたぎんばをかんごふさんにわたしました。たしかこのぎんばは、ようちえんの年長の時につめたものです。しばらくまちあいしつで本をよんでまっていたら、中か
「しゅんくんどうぞ。」
と言うあいさつをしました。ドキドキしながらうごくいすにすわりました。先生が口の中を見ました。先生があなのところにとれたぎんばを入れて見ました。でも、ぎんばはとってしまいました。ぼくは、(なんだろう?)
と思いました。先生が、
「はもかけているから、カパカパだよ。」
と言いました。はにかぜをかけました。かぜがすずしかったです。はをけずりあした。そのときは、足までしびれてつらかったです。そこに先生があったかいものをつけました。かんごふさんが、もも色のものをもってきました。それを先生にわたして、はにつけました。それは、とってもつめたいものでした。それでかたをつくりました。先生が、
「はい、口をゆすいで。」
と言いました。先生は、まちあいしつに行きました。お母さんに何かはなしていました。ゆすぎおわったら、かんごふさんが口をふいてくれれて、
「は~い、おしまし。」
「さようなら。」と言って、スリッパをぬいでくつにはきかえて、いえにお母さんとあるきながらかえりました。1995年10月作
 この作品を、分析して、これから低学年の子どもたちがわかりやすいように、書いていかなければならない。

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