子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

4月29日(日)生活綴方事件の再来を危惧

4月29日(日)生活綴方事件の再来を危惧

朝日新聞の声の欄([2017年4月25日〈火〉)に、次のような投書欄が載っていた。
投書をされた方は、84才の方である。内容がきちんとしていて、インパクトが強かったので、これを載せておく。

「共謀罪」の国会審議が始まった。爆発物やサリンを使ったテロ行為を事前に取り締まる法律はすでにある。と言う記事を読み、どうして新しい法律を作るのか疑問を持ち始めた。もしかしたら、教師が逮捕される時代が再び来るのだろうか。
 戦争中の1941年、当時住んでいた茨城県の農村で、今で言う所がっこぅの教師が逮捕され、有罪判決を受けて職を追われた。私は9才だったが、父も教員で親交があったので、おぼろげに事実を知ることになった。
 その先生は「生活綴方」とよばれる作文教育に賛成し、児童に自由に作文を書かせていた。貧乏な生活を正直に書かせたことが「国体の変革を目的としている」とされ、治安維持方で摘発されたのだ。
 ずっと心に引っかかっていたが、数年前、既に亡くなった先生の、ご子息に手紙を書いた。返信で、早朝警察に踏み込まれた父親が連行されたこと、執行猶予付きの判決が出るまで1年半も家に帰ってこなかったことなど、詳細に教えていただいた。
 先生が戦後刊行された作文集を読むと、子どもたちの姿が方言で生き生きと描かれている。それが拡大解釈された。実際に起こったことだ。必要のない法律はいらない。
共謀罪は、絶対廃案にすべきだ。
 私は、この投書を読み、国分さんが逮捕されたときと全くにていると感じながら読んだ。この記事については、理論研究会の折に、乙部さんの「とつおいつ」の話の中でも紹介された。その記事を同じように切り取って持参していた人が数人いて、その記事のインパクトの強さを感じた。しかし、国会中継もなかなか中継していない。国民の知らないところで、こそこそと審議されている。遠藤法務大臣では、説明できないので、この法律を作った官僚が説明に回っている。おかしなことだ。法務大臣にも説明できない法律を作って、法律が一人歩きするようになったら、大変な時代になるだろう。

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