子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

6月24日(日)大田堯さんの映画

6月24日(日)大田堯さんの映画

「かすかな光へ」

 埼玉ネットワーク上映会in蕨 】 ※ トークあり. 1回目終了後:大田堯先生 ... 会場:蕨市立文化ホールくるる (蕨市中央1- 23-8)048-446-8311 ... 問い合わせ:095-824-2974(長崎県映画センター:森) ...
 93歳の教育研究者・大田堯さんを追ったドキュメンタリー映画『かすかな光へ』公式 ツイッターです。監督:森康行、音楽:林 ... 93歳の教育研究者・大田堯さんを追った ドキュメンタリー映画『かすかな光へ』公式ツイッターです。監督:森康行。
 こんなチラシが妻が所属する「川口・鳩ヶ谷親子劇場」ルートで手に入った。当日は、3回の上映であった。わたしたち夫婦は、10時半の1番のにした。それは、大田先生が、映画の終わったあとに、トークをして下さるからであった。
 前から一度見たいと考えていた映画であった。娘の5・6年の担任であった貝田先生にも連絡したら、同じ時間帯に来て下さった。この映画の最初の方に、正木欣七(石田甚太郎)さんが出ていることは、知人から聞いて知っていた。その正木さんは、1ヶ月前に、母の老人ホームに来てくれて、そこで偶然お会いしたのであった。正木さんは、浦和の常磐小学校時代の同僚である。その正木さんも、沖縄の普天間飛行場の近くに家を借り、1年間住んで、もう一度沖縄のことを小説にしたいと言ってでかけた。母と3才違いである。だから今年89才になられる。すごい情熱の人だ。

「山びこ学校」からの刺激

 映画のことに戻ろう。大田さんが戦前広島に生まれ、20年後は、東京帝国大学を卒業された。やがて兵隊にとられ、大きな軍艦の上にいたときに、沈没された。
 奇跡的に助かり、戦後は地域の若者との語り合いから人々の中に入り、人間の生き方などを真剣に考え合う。その方法は、1951年発行の「山びこ学校」(無着成恭)の子どもたちの本音が書かれていた生活綴方から学んだ。そこは、埼玉県の西堀辺りの若者のサークルだった。その中に正木さんが教師という立場で、その集団の中にいた。

谷川俊太郎さんと林光さんのコラボ

 谷川俊太郎さんの詩「かすかな光へ」が谷川さん本人の朗読により、映画の始めと終わりに読まれていたのが印象深い。ナレーションの山根基世さん、音楽の林光さんも良かった。林光さんは、もうこの世の人ではない。3月11日の東日本大震災前からこの映画に取り組んでいたらしいが、震災の再生を目指す人々へのメッセージにもなっている。題名にもあるように、「かすかな光」だが、ここから今の世の中の矛盾を様々に解きほぐすヒントが隠されている。自主映画だから、全国上映ができない。しかし、大田さんも話されていたが、50~100人くらいの規模で、このように広げていくことの方が意味があるというようなことを話された。

大本営時代と変わらぬ今

 毎週金曜日になると、首相官邸に大勢の人々が集まってきている。大飯原発再稼働反対の人々の集まりである。最初は少なかったようだが、先週は、5万人の人々が、取り巻いたと報じられていた。しかし、それを取り上げる新聞が東京新聞だけである。他の新聞社は、一言も触れていない。NHKをはじめ民放のどこのテレビ局も取り上げていない。ニュースステーションで、古館さんのところで、少し話題にしたようだ。次の日の夜の報道特集のところで、6チャンネルが義理でわずかに取り上げていた。
 こんな状態は、戦前の大本営と何ら変わりない。人々は、国民の怒りや生の声を聞かされないまま分断状態に置かれている。そんなときだからこそ、この映画のテーマでもある、「なぜ?」と言う問を膨らませながら、少しずつ前進させていきたい。やがてそれは、中東のエジプトなどで起きた民衆の革命に発展して行くに違いない。今首相官邸を取り巻く輪は、さらに広がっていくだろう。

勇気を出して発言

 映画が終わり、93才になられた大田さんが現れて、15分ほど話をされた。何人かの感想発表があった。あまり発言する人がいなかったので、私は手を上げて発言をした。それは、20年近く前に、映画にも出てきた正木さんの紹介で、墨田区の社会科の部会に来ていただいた。当時は中国から帰ったばかりであったので、中国の教育事情などを話されたと記憶している。その前に、国分さんの「こぶし忌」の研究会に、講演を頼んで、山形の東根まで来ていただき、国分さんの人柄と業績を偲んでいただいた記憶がある。そのようなことを発言し、大田先生の元気な姿にお目にかかれ、光栄でありますと結んだ。

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