子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

6月28日(土)恩師の個展に出かけて

6月28日(土)恩師の個展に出かけて

 朝日新聞の埼玉版に、小学校時代にお世話になった担任の先生の事が記事になっていた。その後、直接、先生から招待状の葉書も頂いた。明日で最後だったので、今日の午前中に埼玉会館に出かけた。浦和の駅に着くと、同級生の井原君に出会った。井原君は、別な用事があったようだが、私と一緒ならと、2人で出向いた。前の日に、お祝いの詩のようなものを書いていた。会場に着くと、先生の姿が見えた。あいさつの後、封筒に入れておいた昨日書いた詩を先生に手渡した。そばには、先生のお嬢様やその旦那さんや奥様が笑顔で出迎えてくれた。井原君と記帳を終えて、先生が描いた人物画をずっと拝見した。もう1人高田君も奥様と一緒に来ていた。先生に書いた詩を、次に載せておく。 

柴崎和夫先生おめでとうございます

86才という新聞記事を読み、
ええ、そんなにお年を召したんだと、
自分に言い聞かせる。
今の自分の年令を引き算してしまう。
誕生日が来ると69才を引いてみる。
17才の違い。
僕らが11才になる五年生の時に、
担任をしていただいた。
先生は、28才になる。
まさに青年教師にふさわしい年齢だ。
ぼくは、その頃から、
緊張すると、なかなかうまく発言できなかった。
そんな私にも、いつも優しく振る舞って下さった。
やがて縁あって、
教師を目指す埼玉大学教育学部に入学し、
大学4年生の時に母校に教育実習生で行くと、
まだ先生は、転勤をせずにその学校におられた。
5週間の実習期間に、ずいぶんお世話になった。
やがて、東京の小学校教諭に合格したときに、
先生のお宅にお邪魔し、
これからの教師になる心構えを教えていただいた。
「誰にも負けないものを一つ実践追求すること。」
そのことを印象深く承った。
初めてお邪魔し、お酒も頂きながら、
ずいぶんおそくまで話し込んでしまった。
僕は、先生から教えられた事を模索しながら、
「新しい綴方教室」(国分一太郎著)に出会い、
子どもたちに文章を書かせる作文教育の道を選んだ。
縁あって、結婚式にも来ていただき、
僕の小学生のときの作文を紹介していただいた。
また、小学生のときに、絵を描くのが好きになった。
今でも、年賀状の版画は、木版画を彫ってあいさつにかえている。
これらも先生からの影響だ。
今、老人ホームにいる93才になる母にこのことを話したら、
「私も行ってみたい。」
とお願いされたが、車椅子でもあるので、断念した。
「先生によろしく言っておいてね。」
と念押された。
先生長生きするって、すばらしいですね。
2014年6月28日 榎 本  豊

帰りは、井原君と近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら、よもやま話をしばしした。彼は、慶応大学のラグビー部に所属していた。しかも、大学を優勝に導いたときのキャプテンをしていた。僕は、その時のテレビ中継を観戦して、興奮したものだった。我々のあこがれのスターだった。小学校時代から、駆け足が抜群に速かった。僕は、大学のバスケットに燃えていた頃の話である。コーヒーは、彼のおごりであった。同級生は、いつあっても気軽に話せて嬉しいものだ。

後で分かったことだが、同級生の橋本さんのブログ「昨日の風・今日の風」を開くと、彼は昨日出かけて写真入りで、先生のことを紹介していた。30日(月)の首都圏ニュースで放映されると書いてあった。

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