子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

10月13日(日) 研究会へのお誘い

10月13日(日) 研究会へのお誘い

 子どもたちに作文力を高めるために
 第68回日本作文の会全国大会が、東京で行われました。全国から、750名以上の人々が集まり、3日間有意義に過ごしました。東京には、たくさんのサークルがあり、各サークルで子どもたちの書いてきた作品をみんなで読み合い、どのように文章表現力を高めるか、例会の中で読みあっています。
 私たち豊島作文の会も、1970年に結成し、来年で50年目を迎えます。結成された頃、国分一太郎さんに来ていただき、記念講演をしていただきました。そのことが縁で、国分さんの自宅で月1度の研究会に参加するようになりました。そこで、国分さんが亡くなる、1985年までその会は続けられ、今は場所を変えて、「綴方理論研究会」として、今に至っております。
 なくなった年に、国分さんの故郷、山形県東根市で、教え子さん達が中心となって、「こぶし忌」という会を結成し、1年に1回研究会が持たれました。20年たち、国分一太郎「教育」と「文学」研究会にバトンタッチされて、今年は、第15回の研究会が山形で開かれました。その間、1年に1回だけではもったいないので、途中から、東京でも開こうとなり、豊島作文の会が母体となり、会を開いてきました。毎年30~35名程度の人たちが集まり、1日学習会を開いてきました。今年は、節目の年になり、記念講演を誰にするかと考え、神野直彦さんにお願いしました。神野さんは、榎本の小中学校時代の同級生です。小泉政権の時に、岩波新書から「人間回復の経済学」という本を出版しました。その後次々と、新自由主義反対の本を出版してきました。
「小泉政権は、『改革なくして成長なし』をキャッチフレーズにしていたが、その真意は『失業と飢餓の恐怖なくして成長なし』というものである。『改革なくして成長なし』とは、『貧困なくして成長なし』と言い換えても良いのである。新自由主義の傭兵たちは、「改革を止めるのか」とたちまち牙を剥く。それは「失業と飢餓の恐怖」を創り出さなければ、より豊かな富を手にすることができないと信仰しているからである。」
「分かち合いの」経済学(岩波新書)より
小泉政権の時に「郵政民営化」を旗印に、国会が解散されました。小泉の話術に、多くの若者が選挙に行き、自民党は、大勝利でした。その小泉政権は、中曽根の新自由主義を引き継いだものでした。小泉政権は、そのときに派遣法も成立させていたのでした。正社員が、減らされ、契約社員・パート・アルバイトなどの労働者がどんどん増えております。年収200万以下の人たちが、2000万人近くなっております。
 神野さんは、大変忙しい方です。しかも、網膜剥離を煩い、パソコンやテレビなどの画面は、あまり見ないようにしているそうです。最近送られてきた「「経済学は悲しみを分かち合うために」(岩波書店)を読むと、今まで、たくさんの本を出版してきましたが、パソコンは使わずに、原稿は手書きであると書かれています。その文章を秘書の方が、パソコンに文章にしてくれると書いてあります。
 11月は、大学の推薦試験と面接の時期と重なり、大変忙しい時期です。本来なら、断られてもおかしくない時期なのですが、快く予定に入れていただきました。
 大勢の人に、彼の講演を聞いていただければ、大変ありがたいです。朝日新聞11月12日(火)朝刊「首都圏マリオン」にも、この記事が載る予定です。
文責 榎本 豊(豊島作文の会)

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