子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

11月16日(水)子どもの文章が改ざん

11月16日(水)子どもの文章が改ざん

 著者は、区立図書館などにおかれていた関東大震災の記録を、つぶさに調べ上げて、10年間近くかけて調べ上げている。おもに深川の区立図書館であった。ある日たまたま、国会図書館所蔵の同じタイトルで2冊あったので、気になってそれぞれ閲覧すると、内容が異なっていることに気がついた。朝鮮人に関する流言・虐殺が記載されているものと、それが改ざんまたは削除されてされているものの2種類だった。前者は、実際には、刊行されていないようだった。奥付を見ると、牽引がない、それに対して後者には
検印険のあるものは、区立図書館にも所蔵されているが、検印のないものは国会図書館にある1部のみである。

どのように改ざんされているか

①原本にある「朝鮮人」「鮮人」と言う表現が、刊行本から消えて他の表現に置きかえられている。

 不定鮮人・先人・朝鮮人→変な人・泥棒・盗人・悪人・悪いやつ・脱獄人・掻っさらい・不良少年
 鮮人襲来・朝鮮人さわぎ →大さわぎ・夜警のさわぎ・色々のこと

②朝鮮人関連の流言内容も、刊行本ではわかりにくくなっている。

 爆弾を家々に投げ込んだ →着物やお金や食物を取った。
 放火 →失火・悪さ・おそろしいこと
 井戸に毒→井戸にいたずら

③原本にある朝鮮人虐殺関連証言のほとんどは、刊行本では削除され、空白が目立つ場合は写真でスペースを埋めている。

 鮮人が避難したのを殺されたりした→知らない人が来たのをぶったりした
 今も1人殴り殺された→削除
 足でふまれ木でたたかれて泣き声を挙げている→削除
 半殺しにされ警視庁の自動車に乗せられていった→削除
 「不定鮮人を殺せ」「不定鮮人を皆殺しにしてしまえ」→削除
 目隠しして射殺し、死にきれないでうめいていると「私にも打たして下さい」「私にも少し殴らせて下さい」と来て、皆でぶつなり叩いたりするので遂に死ぬ→削除

④自警団が持つ武器も殺傷力の弱いものに置き換えられている。

 カマ・ピストル等→鍬の柄など
 長刀(なぎなた)・刀→木刀・竹刀
 「ずどん」とピストルの音→「どしん」と何か崩れる音

⑤社会主義者などに関する証言も変えられている

 大本教・社会主義→悪者共
 なぜこのようなことが起きたのか

著者の推理として、次のように述べている。

 「朝鮮人虐殺事件を歴史から消し去ろうという権力側の強烈な意志がうかがえる。誰かが後世に伝えるべく国会図書館に保存したのではないか。最初にこの本の作成に関わった教師の1人が改ざんを子どもたちにわびる意味で国会図書館に保存したと思っている。」

権力者の罪

 このような事実を知っている人が、今の日本の中にどのくらいいるだろうか。おそらく、1~2%くらいではないだろうか。検定教科書は、一切触れていない。「慰安婦」という言葉が載ったり、すると大騒ぎする。「侵略」を「進出」に変えると、韓国中国から問題にされ、国際問題に発展した過去がある。今、韓国の日本大使館の前に「慰安婦像」が設置されているが、それを、撤去してほしいと、今回の日韓の話し合いで決められた。そのかわり、慰安婦の人たちに賠償のお金で解決しようとした。しかし、現地の人々は、大反対している。
 西ドイツ大統領や統一ドイツ大統領を務めた、リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー氏が、
 第2次世界大戦終戦40年を記念する演説で「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」と述べたことで知られる。
 日本の権力者は、肝に銘じてこの言葉をかみ知るべきだ。
 安倍総理などは、日本の総理大臣に居座りつづけているが、歴代の総理のなかで、最低の総理大臣だろう。マスコミを押さえ込み、NHKの会長人事に顔を突っ込み、自分の都合のいいものを据え置いた。NHKの運営委員は、総理大臣が指名するとのことだ。これでは、まともの経営委員は、いなくなる。日本銀行の総裁は、政府の下僕に成り下がった。内閣法制局長官は、日本国憲法の解釈の番人であるが、安保法案の時の解釈は、あきれ返るほど、安倍の言いなりになってしまった。

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