子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

11月19日(日)ある日の一枚文集より

11月19日(日)ある日の一枚文集より

 これから、今までに発行してきた文集を振り返りながら、その当時の子ども建ち並びに保護者のlみなさんを意識して書いてきたものがどうであったのかをふり返ってみたい。

子供は一冊の本である ペーター・ローゼッカー   

 子供は一冊の本である。その本から、われわれは、 何かを書きこんで いかねばならぬ。右の詩は、オーストリアのウイーンという町のある幼稚園の壁に書いてあったのを、五十年以上前そのそばを通りかかって、偶然見つけたのだそうです。見つけた人は、今はこの世の人ではない、お茶の水女子大学の周郷博先生です。『子供は一冊の本である。』何と言う深みのある文章でしょう。子供と言う一冊の本から、何かを読み取り、何かを書き込んで行くのは、我々大人の努めです。この一年間、すてきな子供達に育つように、共に手をたずさえて歩んで行きましょう。 僕は、この詩が大好きで、新しい学年を担任した最初には、ここ数年必ず載せて、スタートの自分の気持ちとして、書かせていただいております。この3月卒業して行った子供達は、本当に素晴らしく成長して、立花小学校を去って行きました。賢くなり、男女仲良しの四十人でした。その背景には、その子供達を後押ししていた父母の皆さんがいらっしゃったのです。 子供を大事に育てて行けば、やがて大きく花開いて行くものです。今、子供達の育て方に色んな問題が生じて来て、それが学校の中や、社会の中にひずみとして表れて来ております。大人社会の反映そのものが、子供達の世界に反映されているのです。  マスコミは、半分興味本位で取り上げているところが結構多いのです。子供は、もともとしなやかで、働きかけ方によって、どんどん伸びて行くものなのです。子供の良いところを見つけて、ほめて励まし、自信を持たせて行くことが、とても大切です。生活を点検して見よう。 [#q4e22682]
☆1 睡眠不足になっていないか。
☆2 テレビを毎日一時間以上見ていないか。
☆3 遊ぶ友達が、二人以上いるか。
☆4 外で遊ぶより、部屋の中で一人遊びしていないか。
☆5 毎日決まって、一時間以上勉強しているか。
☆6 食事をしながら、テレビを見ていないか。
☆7 食べ物の好き嫌いが、多くないか。
☆8 習い事が多くて、息抜きの時間があまりないか。
☆9 本をほとんど読まなくはないか。
☆10 家族で話をして、対話を少しでも持っている。
 十項目すべて丸ならば、完全合格です。でもそんな人はほとんどいないでしょう。丸でない人は、一つでも二つでも直すように努力して下さい。これらの事は、自分が努力しても、家族の人が協力しなければ、実現しないこともあります。だから良く家族で話し合って、少しでも丸を増や して欲しいです。例えば、朝や夜の食事にいつもテレビをつけっ放しのうちは、どうしたら良いか考え合って欲しいものです。うまくいかないうちもあるでしょう。でも、少しでも努力して欲しいのです。

日記・作文を大切に

 子供達に、日記を書いてもらうことを、大切にしていきます。日記の書き方は、少しずつ教えていきます。一番大事なことは、その日のことを良く思い出す事です。今の子ども達は、じっくり物事を考えることが苦手です。
 過去の過ぎ去った出来事を、思い出すことは、その中で自分の心がどのように動いていたのかを、もう一度再認識することです。そのことによって、次のことが深めることが出来ます。
☆ものをしっかり見る力、人の話を聞く力、感じる力、振り返る(思い起こしの出来る)力。
☆ 事実をとらえる力、いくつかの事実を照らし合わせて考える力。
☆ 何が値打ちがあるかを選び取る力。
☆ 自分自身の個性を引き出し、自信を持って生きる力。
☆ 物事に意欲的、積極的、持続的になる力。
☆ 物事を追求する集中力、根気強さが出て来る。
☆ 季節感を感じる力。

子供達に不愉快な生活を

 今の子供達を見ていると、何でも快適な生活の方へ埋没 しています。僕は、それは子供の発達には、大きなマイナスになっていると考えています。親も子供の要求に、とても寛大になっています。もっと、子供に我慢させる生活を強いるべきです。大人の過ごす快適で便利な暮らしを、今から味合わせる必要はありません。
 子供の自主性を大事にする余りに、何でも子供のいいなりになっていないでしょうか。子供は成長の過程にあるわ けですから、成長の障害になるような物は、取り除く必要はありますが、障害を体験させ乗り越えながら力の付く事もあります。
☆シャープペンシルは、使わない。
☆鉛筆削りは、ナイフ(スカッター)で削る。
☆電話は、やたらに使わない。
☆自転車にやたらに乗らず、近いところは歩く。
☆テレビの見過ぎで、夜遅くまで起きていない。
☆テレビゲームやゲームボーイなど、やたらにやらない。
☆朝ごはんを、きちんと食べて来る。
☆睡眠時間は、九時間は取るようにする。
2000年一枚文詩集第1号より

今から17年前の文集

 まだ今より、子どもたちが忙しくない時代の子どもたちへのメッセージだ。塾や習いごとも何人かの子どもは始めていた。この地域の子どもたちは、それほど縛られてはいなかった。だから、親も子どもも、この文章を素直に受け入れる部分がたくさん残っていた。だから、日記も自由に始めることができた。

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