子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

5月16日(日) 「さくぶんめいじん」の出版

5月16日(日) 「さくぶんめいじん」の出版

『作文名人への道』高学年・中学年 「さくぶんめいじん」低学年の出版を祝う

 今から5年前に「作文名人への道」という高学年向けの本を3人の共同作業で、出版した。そのきっかけは、教科書から「作文」という文字がなくなり、作文単元がなくなった。「報告文」「意見文」「随筆」などの単元があるが、子どもたちの書きたい意欲をそそるような編集になってはいない。書く題材の選定が、あらかじめ決められてしまっている。どの子にも、発達段階に即して、書く手順が示されていない。子どもたちの書いた作品例が乏しい。表紙の裏には、次のようにわかりやすく、紹介されているので、その文章を次に並べてみる。
☆「思ったこと」は、思った通りに書く。→思ったことを書く力。
☆「ある日の出来事」は、出来事の始まりから順に書く。→事実を書く力。
☆「長い間にわたった出来事」は、ことがらをえらび経過にそって書く。→経過を書く力。
☆「知らせたいこと・考えたこと」は、説明するように書く。→説明ふうに書く力。
☆「必要なこと」を説明したり、事実=具体例を入れて書く。→事実を入れて書く力。
 その本の中に、私の教え子達の書いた作品も、何編か載せてある。
「沙季ちゃんか」田舎の祖母の声聞くと電話の向こうの景色が浮かぶ
 この歌を詠んだ沙季さんは、もう30才近くになっている。
参観日帰ってからが心配だ    香菜子
榎さんが優しく見える参観日   浩 章
 こんな楽しい俳句(川柳)を作ってくれた。
子ども向きに書いたので、学校の図書館などに収めて、子どもたちに手にとって読ませたい本である。・読み終えれば、作文が書きたくなる本である。
 教育現場におられる方は、ぜひとも学校の図書館などに推薦書として購入していただければ、大変ありがたい。
 日本図書館協会選定図書に指定されたので、本の売れ行きが良く、第2刷の発行になった。読んで、活用していただけると、大変うれしい。
               2016・2・吉日

 その2年後、中学年向けの本が完成した。次に、低学年向けの本が出来れば、小学生が入学後卒業までに身につけたい作文力をつけて、自信を持って中学生になれる。
 低学年向けの今回の本が完成するまでには、結構間が空いた。それは、3人の一人が病に取れて、一年間動きが止まってしまった。幸い健康を回復し、残りの完成までに取りかかろうとしたときに、コロナさわぎに巻きこまれた。3人でいつも会って相談していたのだが、「密」を避けるためにリモートによって話し合いを何回も続けた。私が、人工透析を受けているので、その時間を割けて行うようにした。やっと完成した。出版社からの情報によると、大変好評で、すでに2刷りで500部追加しているとのことである。これから学校現場の先生方が、選んで図書室に入れていただくと、中学年・高学年向けの「作文名人への道」の増刷にもなっていくことを願いたい。
 特に、今回の低学年向けの本は、文字を覚え始めた入学前の子どもたちにも読めるようにした。また、これからお子さんが、文字を覚えて、文章を書くことに興味が持てるように編集したつもりである。したがって、お母さん・お父さんなどの保護者の方々にも手に取って、まず読んでいただきたい。合わせて、中学年・高学年と続けて読んでいただくと、小学生で身につけさせたい「文章表現力」の基本的な力が身につく。きちんとした文章が書けると言うことは、物語や説明文などの文学への関心も広がって行くであろう。高学年になったときに、新聞の投書欄に意見を書ける力もついて行くであろう。事実私の教え子が、毎日新聞の投書欄にのって大きな反響を呼んだ。「父のたばこをやめさせたい」高学年の方に載っている。また、卒業文集を書くときに、どの子どもたちも「自分の生い立ちの中で心に強く残ったこと」を生き生きと書いて卒業していった。この子どもたちは中学生・高校生・大学生となったときに、それぞれの課題に向き合ったときに、堂々とした文章を書いてくれるだろう。
 事実、卒業してから大人になった教え子達から、「先生小学生の時の作文で、卒論で役に立ってる」警察官になった教え子は、犯罪者を逮捕して、訴追するときに「調書」を書くときに今でも役に立っていると言われた。


さくぶんめいじん

『さくぶんめいじん』(しょうがく1,2年生) 定価:2200円(税込)

『作文名人への道』(小学校3,4年生) 定価:1980年(税込)

『作文名人への道』(小学校5,6年生) 定価:1980円(税込)

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