子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

6月2日(木)長音の指導の大切さ

6月2日(木)長音の指導の大切さ

 豊島作文の会で、1年生をはじめて担任している藤林さんに、文字指導の大切さを話し合った。帰り道に、彼とそのことを話しながら歩いていたら、かなり興味を持たれて聞いてくれたので、ここに整理して、添付ファイルで送ります。
 子どもたちの作文を読んでいると、まだ「長音」の表記が正確にできていない子が何人かいたので、1年生の時を思い出して、「長音」の表記について復習しました。
まず、あ段、い段、う段については、のばした時に出てくる母音をつければいいことを確認しました。つまり、

<あ段の長音表記>

かあさん さあかす たあざん なあに? はあもにか らあめん わあるど

<い段の長音表記>

きい しいと ちいず にいさん ひいらぎ みいら りいだあ

<う段の長音表記>

くうき すうじ つうしん ぬうどる ふうせん むうど ゆうれい
ここまでは、どの子も理解できていました。
 しかし、問題なのは、「え段」と、「お段」です。
 実は、子どもたちがいまだに間違えているのは、この「え段」と、「お段」なのです。
 まず子どもたちに(小3)、この□の中に何を入れたらよいかと質問してみました。
 え□ご け□さつ せ□せき て□でん へ□たい め□れい れ□てん
 3年生ですから、ほとんどの子は「い」と答えました(正解)が、やはり何人かの子どもたちが、いくつかの言葉に「え」をつけてしまいました。
「え段」をのばす時には、のばした時の母音をつけるのではなく、「い」をつけるのです。つまり、

<え段では「い」をつける>

えいご けいさつ せいせき ていでん へいたい めいれい れいてん
ということになります。
 ところが、ここで困ることは、「え段」には発音通りに書く特例があることです。その言葉を子どもたちに考えさせて見ました。

<「え段」で発音通りに書く特例>

ねえさん  ねえ ええ
「わがままねえさん、ええそうよ!」と覚えておくと、覚えやすいかも。
 さて次は、高学年でも間違える「お段」をのばす時の指導です。
「お段」も「え段」同様、基本的には発音と違った「う」をつけます。つまり、

<お段をのばす時は「う」をつける>

こうもり そうしき とうだい のうみそ ほうそう もうふ ようふく ろうか
となります。
 ところがこの「お段」は、実は一番やっかいなのです。
もうお気付きの通り、この[お段]には、特例が(発音通り表記するもの)が「氷(こおり)」「十(とお)」「大(おお)きい」「多(おお)い」など、20例にもおよんでいるのです。
 そこで、とりあえず覚えてほしい「お段」の特例の言葉を、「大きなうた」(中島幸一作詞・作曲)の替え歌で覚えました。
♪とおくの(とおくの)♪おおきな(おおきな)♪こおりの(こおりの)♪うえを(うえを)♪おおくの(おおくの)♪おおかみ(おおかみ)♪とおずつ♪とおった
 そして最後に、「ほおずき、こおろぎ、おおた」とつけくわえて終わるとさらにいいかも。
そして最後に、歌詞の意味のイメージを絵にして描いてみました。

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