77号
77号
はじける芽77号
12月の指導題目
冬休みの生活は、心も体も生き生きと働かせて、暮れから正月にかけて思い切り体を動かして、感動したことを詩に書いてみよう。
鑑賞のための詩
ゆずゆ 西多摩郡みずほ台一小学校
1年よしおか りょういち
とうじのゆにはいった。
ゆずのかわはきいろい。
しずんだり、ういたりしていた。
いじくったら、
とうふみたいだった。
てをきったところに
しみていたかった。
しずんだら
かたのまわいにきて
くすぐったかった。
ゆず湯に入るとかぜをひかないと、昔から言われている。昔の人も、自然にあるものを使って、色々とと工夫したのだ。
たこあげ 墨田区立柳島小 2年 横山 しょうた
「ヒューン。ヒューン。」
すごい風。
「あがった。あがった。たこがあがった。」
風にのって、空高くあがった。
クイクイ糸を引っぱりながら、
バランスをとった。
ピーンと、糸をはった。
もう、おちない。
たこは気持ちよさそうに、
風をうけている。
たこが風にのって、糸がビュンビュンとうなるようなことを、ぜひやってほしい。
しも柱 墨田区立柳島小3年 菊池 まき
しも柱をふむと
ザクザクと
音がする。
しも柱は、はえてくるのかな。
まっすぐとうめい色のしも柱。
手でそっとさわってみたら、
手が氷のようにこおったようだ。
つめたい風と土の間にはえていて
いつも元気にのびているんだなあ。
冬がだんだん暖かくなって、なかなかこんな体験もできなくなったが、自然をとらえさせたい。
除夜の鐘と歌 墨田区立柳島小4年 松村 香奈
「香奈、なんで除夜の鐘、百八回ならすのか知っている。」
と父が言う。
「えっ、わかんない。」
と言うと、
「人間には、百八の欲があって、たとえばあ、人のものをうらやましがったり、そういうのが百八ある。その欲を打ち消すんだよ。」
と言った。
人間には、悪い心が百八つもあるのか。