子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

9月18日(月)  敬老の日に思うこと

9月18日(月)  敬老の日に思うこと

 昨年、妻典子の母が亡くなり、私の母も3年前になくなり、敬老の日だからと出かけることはなくなってしまった。気がつけば、我々夫婦が、敬老の日を祝うような年令になってしまったのかなと妻と笑った。娘の千香は、そんなことは全く意識になく、「絢香」のコンサートに出かけしまった。しょうがないので、近くのそごうデパートに鮨を買いに行き、2人で冷えたビールでお互いをいたわりながら、乾杯をした。

透析の病院が変わる

 今日は、透析をしている病院最後の日でもあった。実は、そこは閉鎖されて、今度は同じ系列だが、自宅から歩いて12分くらいの所になる。今までの所は、歩いて4分くらいだから、ちょっと遠くなる。しかし、遠くの人は、送迎バスなどに乗ってくる人も結構いるので、贅沢は言えない。今までの所も、近いこともあり、いつも一番で、待合室にいた。そのためには、家を7時40分に出る。それで、8時45分までの入室まで、新聞を読んだり、本を読んで待っている9時に針が刺さり、4時間透析がはじまる。待つ時間を含めれば、実に5時間20分拘束されていることになる。

透析の技術革新

 今、透析に関する本を読んでいるが、透析の歴史も、50年くらい前からはじまった。したがって、50年前の人たちは、腎不全で尿の出が悪くなると、全員亡くなっていたそうです。そういえば、私の叔父がやはり腎臓を悪くして、危険な状態の時に、東大病院にお見舞いに行った。その時に、叔父のお腹が、パンパンに膨れていたことを思い出す。「このパンパンに膨れているのは、どうしたのでしょうか。」と医者に聞いた覚えがある。「水がたまっているのです。」「では、その水を少しでも取れないのでしょうか。」と聞いた覚えがある。「水を取ったら、死んでしまいます。」と医者は、はっきりと言った。計算してみると、50年近く前の出来事である。そろそろ、人工透析が、動物実験などによって、成功していた頃である。あの叔父も、今生きていれば、人工透析で、私のように助かっていたのかも知れない。今の医学に、改めて、感謝しなければならない。初期の透析は、今ほど、最新の機械でないので、透析中に、貧血が起きたり、急激に血圧が下がったりするときがある。そんな時は、昔は輸血をしたそうだ。そうなると、輸血によって生じる、肝炎だとか、別の病気になる確率が高くなる。そのために、1時間に1回、看護師が血圧を測りに来る。なぜそうなるかと言えば、体にたまった水を2キロ前後4時間のあいだに、ぬくからである。今日は月曜日であったので、土日と2日間が空いたので、体重を透析前に量ったら、80キロになっていた。標準が77キロなので、3キロオーバーになってしまっている体重を落とすのである。とにかく、腎臓の働きがほとんどなくなってしまっているので、体にたまった水分を吸収して、外に出す働きができなくなっている。一編にひくのは体に良くないので、金曜日の透析までに、標準値に戻すようにしている。
 この人工透析がなかった頃は、それでみんな尿毒症や急性腎炎などになって、亡くなっている。医学の力によって、活かされているのである。しかも、その機械もどんどん改良されて今に至っている。2週間に1度血液検査をしながら、何が不足しているかを、常にチェックしている。貧血気味なら、その薬を透析の機械の中に入れて、調整してくれる。透析をしていて、一番大切に気にかけなくてはならないのは、カリウムとリンの値が、高くならないように気を遣っている。

透析は、お金がかかる

 透析は、患者1人あたり1ヶ月約40万円かかる〈薬代も含んで〉。1年間に、480万円かかる。日本にいる透析患者は、約30万人いる。1年分にすると、約1兆5千億円の医療費がかかっている。昔は、透析患者の場合は、保険が効かなくて、財産を使い果たしても足らなかった時代があった。

日本の保険制度は宝だ

 しかし、現在は、保険適用なので、1ヶ月1万~2万以上いったら、そこで押さえるようにしている。それから、生活保護を受けている人には、お金は、一切かからないようにしている。日本のこの保険制度は、本当にすぐれているのである。自分が、こういう病気になって、初めてそのよさを感じている。また、障害者手帳を渡され、障害者の1級になっている。そうなると、自動車税は、無税である。NHKの受診料は、半額になる。交通費は、日本中どこへ出かけても、乗車賃は、本人と付き添いは、半額になる。飛行機には乗ってないが、やはり半額である。また、高速道路は、高速代も半額である。川口市の場合、ガソリン代が、1回に付き500円引きの回数券を、12回分もらえる。博物館、映画館などの場所に入るときには、付き添いと本人分3割から5割くらい引いてくれる。2泊以上の旅行には出かけていない。1週間くらいかかる、旅に出たい人は、旅先で、透析の予約をしておけば、日本中どこでも行ける。しかし、手続きするのが面倒なので、1泊か2泊の旅行にしている。

東京都の退職互助会

 退職をするときに、50万円くらい出して、医療費特別会員になった。三楽病院に通っていたときには、自然に医療費があとから戻ってきた。私のように、地元の病院に通っている人には、領収書や医者にかかった費用の1年分などを書いてもらい、それを送るとあとからお金が戻ってくる。もう2回ほど、透析の医療費の1年分を請求してみたら、一年目は手術をして、入院もしたので、60万円戻ってきた。二年目は、30万円戻ってきた。こういう、任意の保険加入していて、本当に良かったと感じている。日教済の自動車保険、火災保険、交通災害保険などにも加入している。交通災害保険に入っていたので、階段から落ちて、背中を打って、1年間整形外科などに通った。半年分の費用が、10万近くも戻ってきたこともあった。

1日4時間の拘束

 腎臓は、糖尿病から来る人が多い。生活習慣病とも言われている。日本には、その予備軍として、1000万~2000万人いると言われている。私は、今になって反省しているのだが、暴飲暴食は、体に良くない。血圧が高い人は、要注意である。血圧が高かったら、体重を落とせば、瞬く間に血圧は、下がっていく。そのためには、適度な運動である。私も、こんな体になってしまったが、適度な運動は毎日意識して行っている。ラジオ体操は、朝6時半、毎日やっている。外に早歩きで、30分以上歩くようにしている。

これからの人工透析

 やはり、1回に4時間という時間を、もう少し短縮できないだろうか。それから、山中伸弥教授のIPS細胞から、様々な人工細胞が開発されている。網膜細胞を人工的に埋めて、視力を回復させることが試みられている。腎臓は、2つある。1つだけでも、元気に生きている人がいる。いずれにしても、人工移植が開発されていけば、透析にも通わず暮らしていけることになる。10年後には、多分そうなっていくのではないだろうか。

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